クールで無愛想な彼氏
「そろそろ戻るか...」


「そ...だね」




それから私たちは何をすることもなく



普通に空き教室へと戻って行った。



『ガラ』


ドアをあけるとなんと!!

「お前ら遅かったなッ」


そうニヤリと笑いながらもペンを進める隼。


「もう全く~!未央ちゃん進めておいたよッ」

そういいながらもはさみで紙を切る玲美。


2人は黙々と....作業を進めていた。


「あっわぁっごめん!玲美!!」


私は急いで玲美の横に駆け寄った。



「ううん大丈夫!たまにはいちゃいちゃも必要よね。」


「えぇっ!?」


れっ玲美らしくない発言に驚きながらも


私も紙を切り出した。


「隼っあとは頼む」


裕太はそういい私の隣で寝転がり....


しまいには寝始めた。



さすがの隼もそれには怒り....



と思ったが


「俺も~♪」


そういうと真っ先に玲美の隣に行き隼も寝始める。


「ちょっとぉ!隼!作業しなさいっ」


玲美はそういった。



あっ私も怒らなきゃ!

「ちょっと裕太ぁ..」


私は静かにそういい裕太の頬をはじく。


すると

『グイッ』
その手は一瞬にして裕太に押さえつけられた。


「あぁっ裕太はなして?」

すると裕太はばっと目を開け私を見た。


「なっ何?」

「可愛い」


「ちょっ!」


かぁああっと私は恥ずかしくなった。


そして俯く。



「未央ちゃん?」

「あっな「やるぞ-隼」

私が返事をするまえに裕太が寝た姿勢から


私の横に座ると隼にそう呼びかけた。


そのおかげで私の反応は途切れる。


も...しかして裕太気を使ってくれたのかな?


だとしたら..嬉しいな。

「未央ちゃんっ?」

「あっはい!」

「やろぉ~」

「うんっ☆」


そして私たちは作業を進め



あっという間に学校祭はやってきた。
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