クールで無愛想な彼氏
「じゃあみんな準備OKですか?」


いつもと変わらず可愛い菜緒ちゃんがメイドさんに


変身した私達にそう呼びかけると

いつも以上に気合の入ったメイク、ヘアスタイルの女子達は


「「はーい」」と声を上げた。


「では!今日1日楽しみましょう!」

「「「おぉ-!!!!」」」



そしてその掛け声とともに菜緒ちゃんは「開店で~す」といい

ドアを開けた。


次の瞬間-


「「「!!!!!!!!!!!!」」」

一斉に大量の男子が入ってくる。


「未央ちゃん...頑張ろうね!」

「うっうん」

そして私と玲美は影でピースサインを交わした。



店はごちゃごちゃ人だらけで


すごい人気だ。



にしても..裕太どうしているかな?


「未央ちゃんッ!」

「あっはい!」

「指名よッ!」


「あっはーい!」


指名された席へと着くとそこには


髪の毛が金色と銀色のちょっと怖い感じの男の子2人が座っていた。


ちょっと..嫌だな。


でもネクタイを見ると青。


ということは3年生だっ。

私は必死に笑顔を作り接客を始めた。


「おっお帰りなさいませ。ご主人様☆」

昨日、メイドカフェで仕事経験のあるミーハーな女の子

里奈ちゃん指導の下練習した台詞を言う。


「おっ君可愛いね~!名前は?」

「あっえと...未央です!」

「未央ちゃんか~よろしく!」

「あっよろしくお願いします!」

こっこれって...もはやメイドカフェじゃなくて


コンパだよ...ね?

そんな中でも話してみると...以外や以外に全く怖くないし


ものすごく優しくて私はほっと安心していた。




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