クールで無愛想な彼氏
すると裕太はイキナリ私を抱きしめた。

「「きゃあああああ~!!!!」」

さらに歓声が響く。


そして

「んんっ」

キスをした。

「ゆうっ...たぁっ..やめっよ」

しかしそんな願いは届かず

みんなが見ている中私たちは...キス。


はっ恥ずかしい!!!!

そしてしばらくし、裕太は唇を離した。

「っ!裕太のバカ!!」

「は?」

っ!!
さすがにこんなのありえない!!

わっ私の気持ちなんか考えずに~!!

もうっ!

私は裕太の腕からヒョイっと抜け出すと


真っ先に空き教室へと向かった。




「っほんとっ裕太のバカぁ!ありえないっ」


1人静かな教室で綿飴をむしりながら


愚痴をつぶやいていた。


すると...

『ガラ』

勢いよく開いたドア。


するとそこには...


「っ裕太!」

目を細め怒ったような裕太がドアに寄りかかっていた。

「何ですか?未央さん?俺がバカ....?」


裕太はそういうとズカズカと教室に入ってきて


長机に座る私の目の前に来て、机に両手を突いた。


っ...いいたいことはいわなくちゃね。


「私なんか裕太みたいにモテことないから...その人に見られるのとか慣れていないの」

「...」

「だからっその恥ずかしいんだもん...」


すると裕太は一瞬きょとんとした顔で私を見つめた。


「それ...だけ?」

「うん」

すると裕太は私を抱き寄せる。


そして耳元で

「ったくお前は...。ごめんな?許して?」


と囁いた。


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