クールで無愛想な彼氏
「じゃあ帰りな?」

「うっん」

4組の前に来て

私は裕太と繫いだ手を離し

無理やりの笑顔を作った。


裕太にこれ以上迷惑かけられないからね....


はぁ。


つくづく私は重いタイプだな。


「じゃっ」

裕太はそういうと私の頭をぽんぽんとすると


1組へと戻っていった。



っ今日は午前授業だし...


早く裕太に会えるんだから!


私は自分にそう言い聞かせ教室へ入った。



『ガラ』


一斉にみんなが私を見た。


でもすぐに視線は戻され、私はそれを確認すると


自分の席についた。


去年と同じ場所。


去年は裕太が隣だったのに....な。




「ふぅ」

するとイキナリ-

『ボカンッ』


「いたぁっ」

勢いよく頭を叩かれた。


一体誰!?

すると...


「元気ないわね~!未央」



「えっ!!?」

聞き覚えのある...懐かしい声。


私はうしろを振り向いた。
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