クールで無愛想な彼氏
「じゃあ帰りな」

「うん」



なんか....裕太にへんな心配してもらっちゃったぁ。


あぁ-私のバカ!

考えすぎッ!私以外のこと話さないとか

そうしたくても、モテモテの裕太には無理だって...



まぁとりあえず....姫空ちゃんは後輩だし!!


私は自分にそう言い聞かせると席に着いた。



「あれ....?」


亜実ちゃんもいないのか-


そういえば...大和くんとサボるから~って


言っていたような。



「はぁ」


暇。


5時間目はHRだから先生中々こないし~





「でさ!その子がめちゃ可愛いの!!」
「まじで?俺その子みたいんだけど!」
「なんか体育委員らしいぜ~」
「まじかよ!名前は?」
「えっと...姫空ちゃん!」



「えぇっ!」


周りの席の男子が話している会話の中に


『姫空ちゃん』が出てきたから


ただ聞いていただけなのに


私は驚いて声を出してしまった。



すると周りの男子数名が私に注目した。


「もしかして!桜井さん知っているの!?」

「えっ!?」

でもなにも言われることなく姫空ちゃんのことを質問された。


「姫空ちゃんって可愛い1年いるらしいんだけど知ってる?」

「まっまぁ...」


すると男子らは身を乗り出してきた。

「嘘!?可愛い?」

「えっ?あっ...うん」


「まぢで~!」
「超見たいんだケド~」

「誰に似てる!?」


「えと....」


誰に似ているって...そんな急に。


でもしいて言うなら


「小雪ちゃんとか」



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