お嬢様の恋愛事情
「あ、名前言ってなかったね。俺は高橋隼人(タカハシ ハヤト)!」
「高橋君ね!それで、どうして・・・私を?」
そう聞くと高橋君が私へと一歩近づいた・・・。
気のせいだろうか、少しだけ高橋君の口元が緩んだ気がした。
徐々に近づいて来る高橋君の顔。
「えと・・・高橋君・・・?!」
高橋君は聞こうともしないで近づいて来る。
これは・・・キスされる?
さすがの私でも気付いた。
でも気付いた途端に怖くなる。
『ねぇ嫌がってるんだけど』