お嬢様の恋愛事情
え、誰・・・?!
確かに聞き覚えのある声だ。
お願い、助けて。
声のした方を見ると高橋君を睨んでいる竜貴の姿があった。
「竜貴!どうして・・・?!」
竜貴を見て高橋君は私から遠退いた。良かった・・・キスされなかった。
竜貴・・・心配で跡を付けて来たとか?
それは、ないよね・・・
「お前、誰・・・?春陽ちゃんの知り合いか何か?」
竜貴が答える前に高橋君が強い口調で竜貴に問いかけた。
険悪なムードには慣れていなくて逃げたしたくなる。