お嬢様の恋愛事情



早く帰りたいって思ってたのに今は、そんな事がどうでもよくなっている。




「しかし・・・いいのですか?今からでは帰りが遅くなりますよ?暗くなっていますので、お一人で来られるのは危険かと・・・」




男は、まだ会った事もない俺なんかに凄く気を遣い心配している。



「いいですよ。男だから平気です。」




そういと男は観念したように「では、お言葉に甘えてお願いさせて頂きます。」と、またしても丁寧に言ってきた。



それから家の場所をできるだけ詳しく聞き、軽く自己紹介をされた。



どうやらこの男は執事らしい・・・



それと「お嬢様」といわれてる奴は俺と同じ学年だって事を教えてくれた。



そして電話を切り学校を出て教えて貰った家へと急いで携帯を届けに行った。



辺りは薄暗く人通りも少ない道へと入って行く。



< 27 / 340 >

この作品をシェア

pagetop