お嬢様の恋愛事情
まるで絵本に出てくる城みたいな家。なんか門があるし!夢にも出てきそうにない豪邸と言われる家。
自分の家とは比較なんてできない。
なぜか変に緊張する。本当にここだよな?合ってるよな?さっきの電話の相手がでてくるよな?
ひどく緊張した心臓がいつもより早くドキドキ鳴っている。
「どちら様ですか?」
いきなりイカツイ声が聞こえた思ったら門の周りにはたくさん男。
「えっと・・・携帯を拾って・・・」
そこまで言いかけると一人の男が「お話しは伺っている。そこのインターホンを押せば良いですよ。」と言われた。
ようやく覚悟を決めて、思い切って門の隅についてあったインターホンのボタンを押した。