お嬢様の恋愛事情
夕飯を食べ終わった後に今朝、竜貴の両親からと言われ貰ったお土産のクッキーを食べた。
チョコやイチゴクリーム、バニラクリームなどが入った様々なクッキーは翔と2人で、あっという間に食べてしまった。
そして、お風呂に入りもうすぐ寝る頃。
コンコンとノックをして部屋に入って来たのは電話を片手に持った翔だった。
「お嬢様、お母様からお電話です。」
電話を差し出す翔に「お母さん・・・?」と改めて聞くと翔は頷いた。
そして電話を手に取った。
お母さん、どうしたんだろう。
「もしもし、お母さん?」
『春陽ちゃん?突然、ゴメンね。』
電話越しから聞こえるお母さんの声は優しかった。