お嬢様の恋愛事情


誰もいない教室に私と竜貴が居る。初めて教室で2人きり。お互い恥ずかしくて中々、話し出そうとしない。



そんな中、外から聞こえる部活の顧問の怒鳴り声。きっと野球部の鬼顧問だ。野球部が、掛け声を出してバッティングなどをしてるんだろうな。



それとは正反対に静まり返った教室。
何か話そうとすれば良いんだけど、勇気が出なくて・・・。竜貴が話してくれれば良いのに・・・。



「あのさ、良かったよな。結婚の事。」



先に話しだしたのは竜貴だった。



「うん・・・!良かった・・・」



嫌な沈黙もなくなり、ひとまず安心した。



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