お嬢様の恋愛事情



かれこれ話し続けては15分は経つと思う。



麻美が教室に戻ってくるのかと思ってるから、教室にいるのに・・・。残っててと言ったのは麻美なのに。その麻美が戻って来ないなら話しにならない。



「春陽、もう帰る?」



教室の時計を眺め呟く竜貴。



「うん・・・そうだね。」



麻美が戻って来ないから帰っても良いよね。
そう思って席を離れて教室のドアを開けようとした。



「あれ・・・」



ドアを開けようと思ってもドアは開かないまま。



「え・・・開かねぇじゃん!」



竜貴が後ろのドアも開けてみたがドアは硬く閉まったまま。


< 320 / 340 >

この作品をシェア

pagetop