お嬢様の恋愛事情



手に持っていた携帯が私の手から滑り落ちた。だけど今はそんな事は気にしない。




「うん・・・私も竜貴が大好きだよ。」



いつもは言いたくても言えない愛の言葉。



そして抱きしめられてた竜貴の手が離れ今度は私の頬に手が触れる。


絡み合う視線と静かな沈黙。でも、その沈黙は気まずいものではなくて、甘い甘い沈黙。


思わず目を逸らしてしまいそうなぐらい恥ずかしい。でも、でもね竜貴の瞳から目が離せなかった。



吸い込まれそうな綺麗な瞳で私を見てる。


顔を真っ赤にして私に「大好き」と言ってくれた。


竜貴だって私と同じぐらい恥ずかしがりやなのに抱きしめてくれた。前は私から抱きついたよね・・・。



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