お嬢様の恋愛事情
「トイレは部屋を出て左に行って、まっすぐ行って次の角を曲がればあると思うよ!」
実は自分でも家の構図がよく、わからない。
本当に広すぎるし、まだ入った事がない部屋もたくさんある。
「・・・春陽、わかんない!ついて来て!」
麻美はそう言うと私の手を引っ張り部屋を飛び出した。
「お嬢様?・・・とお嬢様のお友達ですか?」
通りすがりのメイドさんに聞かれ、「うん!友達の麻美だよ!」と答えた。
「お嬢様がお友達を連れて来られるなんて初めての事ですね。」
そう言うと初めての事で嬉しいのかメイドさんはニッコリ微笑んだ。