お嬢様の恋愛事情



麻美が帰った後、翔は私の部屋へとノックをして遠慮がちに入って来た。



「良かったですね、お嬢様。麻美さんは良いお友達ですね。これからも遊びに連れて来たらどうですか?」



いつもの笑顔で翔は、そう言うと私の部屋からゆっくり出て行った。



できればまた麻美と、こうして私の家で遊びたいと思っているよ。


今までは、ずっと「春陽の家に行っていい?」と聞かれると断り続けて麻美の家にお邪魔してばかりだったから・・・。




私の唯一の秘密が麻美にバレた今、断らなくても大丈夫だ。




翔も何かと色々、心配してくれていたしやっぱり良い執事だなって実感したんだ・・・。



< 85 / 340 >

この作品をシェア

pagetop