僕が恋した・・・
タクシーの運転手に御礼を言って、自分の部屋へと向かった。
「ただいまぁ。あぁ〜ぁ、疲れたぁ。」
とやっぱり、自分の気持ちを抑えていよう。
『おかえり。この1週間何処にいたんだよ心配したんだぞ。』
健斗が玄関まで来てくれた光也は、
「いいお知らせだよ、来週の日曜日にお前の出演が決まったぞぉ!」
と本当のことは言わない方がいいそう思い一部うそをついた。
『本当に!!ありがとう、ありがとう』
と健斗は泣き崩れた・・・
光也はそっと、抱き
「感謝しろよ。」
とそっとささやき心に誓った、
絶対出演させてやっから。
何も進展がないまま、4日が過ぎた、今回の放送は生放送ということになった。 きっと、どうにかなるそう信じて光也はアイドル事務所のみんなの目の前で土下座をしていた、
「お願いします。友人の為なんです。」
と光也は、友人の為にプライドを捨てた。
「そこまで、お願いされたらこちらも人の為に働いていますから。」
その言葉に光也は、
「ありがとう、ございます。」
涙が溢れ出て止まらなかった。
「ここ東京でここまで、友人の為にする人も珍しい。あなたの友人の恋は叶うといいですな。」
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