三角関係~あたし×イケメン双子!?~
兄弟喧嘩
あたしがハンバーグを作っている時の出来事。
もちろん、あたしには2人の会話は聞こえていない。
「秀人は未来の事どう思ってんだ??」
「好きだよ。蓮人は??」
「俺は別に…普通」
「ふうん。じゃあ、今度こそ俺に譲ってよ??」
「譲るも何も俺、好きじゃねぇし」
「素直じゃないな…まぁ俺にとっちゃ好都合だけど」
「2人共ー。出来たよハンバーグ」
あたしはハンバーグと茶碗をテーブルの上に置いた。
何故か気まずそうな2人の顔。
「何かあった…??」
「いや、別に…」
「何でもない」
「そう…さあ食べよ」
隠し事ってなんか寂しい。
隠し事されると自分が他人のように感じて嫌だな。
まぁ結局は他人何だけど…。
あたしがあれこれ考えてる間に2人はもう一口目を食べようとしていた。
パクッ
「「うまーっ!!」」
2人揃って言った。
「本当??良かった。たくさん食べてね」
「未来天才だよ。良いお嫁さんになれるよ」
「え…お嫁さん!?」
「うん。ってか俺のお嫁さんになって」
「はぁまたバカな事言って…口動かす前に箸動かしなさいよ」
「…はい。ごめんなさい」
そんなあたしと秀人のやり取りを見て、蓮人は複雑な顔をしていた。