記憶の向こう側



実は…




身寄りがないなら病院にしばらくいるか、あるいは梓さんの家にお世話になるかって話をもらったけど、私は全て断った。





私は、自分自身の力で田島叶恵の人生を切り開きたかったから。





「しばらくは週に一回、必ず検診に来てな。」


と、島川先生。



「はい。」





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