記憶の向こう側





「杏子。俺、こんなになるまで杏子を追い詰めて…、本当にごめん。」




敬太と二人きりになった病室。




申し訳なさそうな顔をした敬太は、私の手を優しく握ってくれた。





「私は…、敬太に会えただけで嬉しい。…何でずっと思い出せなかったんだろ…?」



「俺も嬉しいよ!やっと杏子に会えた気分だ…」





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