記憶の向こう側




勇樹は私のベッドにパイプ椅子をくっつけて、そこに座ってポツリポツリと話し始めた。




「俺、1か月ぐらい前にたまたま浜田さんと会って、仕事の悩みを相談されたんだ。その時に連絡先を交換して…」




梓さんに、仕事の悩み…?




あれほど私の相談に優しく乗ってくれたのに…




いつも自信にあふれてるように見えたから、分からなかった。





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