記憶の向こう側
「本当に、お世話になりました。」
私は3人に深々と頭を下げた。
「そんな、他人行儀だなぁ。」
勇樹が苦笑いしながらそう言うと、梓さんも軽く笑った。
「そうよ。患者としてはダメだけど、遊びに来るぐらいなら、いつでもいいんだからね。」
二人には、恩を仇で返すようなことしたのに…、
これからも、仲良くできるかな…?
「はい。…また来ますね。」
私は笑顔でまた会うことを約束した。
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