記憶の向こう側




敬太は、優しく私とコロを包んでくれた。




「俺とコロがいるよ。また大事なものを作っていけばいい。」




「うん。敬太とコロがいれば、大丈夫だね。」






私と敬太は、コロに隠れるように、そっと口づけを交わした。






辺りは一番星がひときわ輝く夕闇に包まれていた。










     **fin**




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