記憶の向こう側




そして…




私は、1か月の休暇をもらった。





『とにかく、叶恵ちゃんには元気を取り戻してほしい』




…それが女将さんの願いのようだった。





でも私は帰る家もないし、働かないと生活できないからと、一回は断った。




けど女将さんは、『ここにいても色々思い出すでしょう』…と言って、私の1か月のお給料よりも少し多いお金を私に差し出してきた。





< 77 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop