いただきます。


昇降口を出ると、女の子が群がるのは、やっぱり青いバイクに跨がる歩。


制服着てるのに、堂々と煙草を吸う彼がいた。


女の子の大群の後ろについた私だけど、背低いし歩には見えないと思い、電話をならす。


"おせー"


『ごめん。・・・ついてるんだけど、女の子で通れ"・・・どけ"


一言だ。


大きい声を出した訳じゃないのに。それで女の子の輪が広がり空間ができる。


「・・・アコ」


そしてその声で周りを見渡した女の子達が、私を見つけると鋭い目つきとは反対に道を作ってくれる。


やっと歩ね所まで来れた。





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