素直になりたくて【完結】
「私、1人で帰るっ!」耀太と光の返事も待たずに走り出していた。
ただただがむしゃらに家までの道のりを急いだ。冬にも関わらず全力疾走してしまったから家に着く頃には汗びっちょりだった。
家に着くとすぐさま斎籐くんにメールを送った。
やっぱりあの告白の返事をOKにしてほしいと。
斎籐くんからすぐに電話がかかってきてとても喜んでいた。
その声を聞いて罪悪感を今更ながら感じてしまった。でももう自分でしてしまった過ち。
今更、後戻りはできない。
光から大量の電話がかかってきたけど出なかった。今は、誰とも話したくなかった。