素直になりたくて【完結】

「付き合って下さい!」暗くて誰だか分からないけど告白しているところを聞いてしまった。

私と光は気付かれないようにその場を去ろうとした。

「えっと……」だんだん近付いていくうちに姿がはっきりと見えてくる。返事に戸惑っていたのは耀太だった。

「耀太……」思わず名前を呼んでしまった。耀太と相手の女の子が私の声に気付いて振り向く。

「あっ」やっちゃったといわんばかりに私は口に手を当てた。光はどうすればいいのか分からず苦笑いしている。

「あっ、そうだ。俺、あいつらと帰る約束してんだ。わりぃ。また明日でいい?」

は?帰る約束なんてしてないし。

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