素直になりたくて【完結】
「さっきから何だよ。盾にして悪かったよ。でも俺も何て返事したらいいか分からなくて」耀太は冷静に話を進めてくる。
耀太が照れ屋なのも、あの子を傷つけたくなくてあの場から逃げたのも分かる。
でも……
「耀太は彼女作らないんだね」ほんと可愛くないよね。もっと大人なことを言えたらいいのにそんな優しい言葉も冷静になることもできない。
「別に彼女とかいらねーし。今はサッカーだけで充分」
ほら、私はこれがやだったの。私がもし、告白してもあぁやって逃げようとするんでしょ?
困った顔して謝るんでしょ?私はどーせただの幼なじみだもん。
幼なじみだからこうやって耀太の隣も歩けるんだから。