squall
それでも。
やっぱり最初は、かなり警戒してて。

年上だったし、間違いなく、モテてただろうし。
女の扱いには、


―慣れてるはず


信じたいけど、やっぱりどこか信じきれなくて。

いま思えば、どんだけやな女だよ…って感じだけど。

惣一の、あら探しばかりしていた。
好きになってしまったからこそ、なんだけど…。

もう、あんなふうに遊ばれるのは嫌だったし。
この歳になって…っていうのもあったし…。

久々に。
かなり慎重になっていた。
自分の、男を見る目も信じたかったし。

見る目なかったら、この先ずっと、


―最悪じゃん


って。


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