squall
たまに惣一に会わずに、定時で自宅直行っていうのも、いいなって。

前は思ってたけど。

今はこんな状態だからか、


―はぁ~…


やっぱり、出るのはため息…。

惣一に不満なんてない。
もちろん、完璧な人間なんていないから、イラッとくることはあるけど。

そんなのはお互い様。

気持ちが離れるなんてことはない。

でも、じゃあ、


―どうしてなんだろう…?


って。

結局は、そこに行き着く。
惣一とつき合い始めてから、佐野の夢を見たのは初めてじゃない。
何度かみてる。

でも、こんなふうになったことはなかった。

こんなに、気にしたことなんて…。

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