squall
中学を卒業してから。
高校も離れたし、私には佐野との連絡手段がなかった。

忘れようと思ってたし、忘れられるとも思ってたし。

会いに行こう、思えば会いに行けたけど。
そんなこと、思いもしなかった。

でも。

今は違う。
会えなくても。
連絡手段はある。

佐野が私を覚えてなくても、連絡はとることが出来る。

返事が来ない、リスクはあるけど…。

それがダメなら。

佐野サンが、いる。

佐野サンという、最大の接点で。
もしかしたら、会うことも、不可能じゃないかもしれない。


< 106 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop