squall
惣一は口にしないけど。
今どき珍しいくらい、惣一も慎重で。

もしかしたら、そんな私に気づいていたのかもしれない。


「俺は萌ちゃんの。特別になれるかな?」


惣一に言われた時。


「…もう既に。特別、です…」


私にもう、迷いはなかったし。


―大丈夫


確信も出来ていた。


「じゃあ。俺のカノジョに、なってくれる?」
「…はい」


そのタイミングでの、告白…。


――――
―――


「…愛してるよ、萌…」
「惣一……」


あの頃から。
私はずっと、ほんとに幸せで。

惣一の腕の中。
心地いい、体温…。

ホッと出来る。
大切な場所…。


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