squall
なんか。


―いいのかな…


思いながら、席について注文して。


「あの、佐野サン」
「ん?」


緊張と、不安が入り交じったまま。


「さっき言ってた、タイミングって…」


せっかく一緒にいるんだし。
気になったまま、うじうじ…っていうのは、私的には無理で。
思いきって口にした。

佐野サンは一瞬、えっ…て表情を見せて。


「聞いてない?」
「えっ?」
「フラれちゃったんだよね。佳世ちゃんに」
「…えっ!?」


まったく予想もしてなかったことを口にした。

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