squall
いつもと変わらない感じのメール。


「大丈夫そう」
「なにー?独り言ならもっとボリューム落として言って~」


ホッとしてる私の横で。
メイクを直しながら、ぶっきらぼうに答える佳世。


「や。独り言じゃないから。惣一。なんにも勘ぐってなさそう」
「そうなの?」
「ん。メール。いつもと変わんないし」


けど…。


「…そうかなぁー…」


今度は、怪訝そうな感じに変わって…。


「…なに…?」
「脅すわけじゃないけど…。あんまり安心しない方がいいんじゃないかなぁ…って」
「…えっ?」
「や。一応ね。一応」


なんとなく。
胸に不安が込み上げる。

佳世の予感は、かなりの確率で的中するから。


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