squall
こういう時。
人は時間の流れを、感じられなくなってしまうんだろうか…。


ただ、惣一の腕の中、顔を埋めて。
このまま、惣一から離れたくなくて…。


いま何時で。
どのくらい、時間が経ったんだろう。

その時。


「萌の気持ちと、俺の気持ちが。同じものなら、良かったのにな…」


惣一が呟いたその言葉の意味を。


「…えっ…?」


私はすぐには、理解できなくて。

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