squall
目が合っても、


―偶然、か…


私を知らない佐野が、私を見るわけないし…。

喜べなかったり。

結局。
卒業するまでまともな会話なんて出来ないまま。
接点なんて持てないまま、高校も離れてしまった。

それでも。

卒業式の日。

これが、


―最初で最後


思って。
話しかけようとはした。

っていうか。

……告白。

色々あきらめてはいたけど。
それでもやっぱり、ずっと好きだったし。
最後くらい、しっかり伝えて。

終わろうかな…って…。


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