squall
―はぁ~……


「おはよ…ってか。朝からため息…?」
「あっ、おはよ、佳世(カヨ)。ちょっと夢見、悪くてね…」


職場の更衣室。
制服に着替えながら、大きなため息をついてた所。


「夢?」


隣のロッカーの、佳世にばっちり見られてしまって。


「ん~…。佐野にフラれる夢…」
「はっ?佐野!?」


それは過去の記憶でもないし、現実に起こったことではないんだけど…。


「たまぁ~に、みるんだよね。佐野の」


さすがに朝から、いい気分ではなくて。


「まぁ、すっごい好きだったのは知ってるけど。未だに、なんだ…」
「別に引きずってるわけじゃないんだけどね」


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