squall
暗幕は、けっこうな枚数が置いてあって。
しかも。
たかが布切れのくせに、


「重っ!」


けっこうな重量感。

ずぼらな男子達。
あと何枚、必要なのか…。

往復覚悟で、無理のない枚数を棚から下ろして。


「…ほんと、重い…」


それを抱えて、振り返った時だった。


「うわっ!」
「!?」


ちょうどドアから誰かが入ってきたらしく、ぶつかって。


「っ!」


暗幕の重さもあって。
私はバランスを崩してしまった。

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