squall
だって、その相手は―――。


「だいじょう、ぶ?」


まさかの、佐野、だったから。


「……えっ…?」


そう訊いた佐野の顔は。
確かに赤くなっていて。


「あっ、うん…!」


それは私の勘違いじゃないんだと。


―ドキドキドキドキ…


呼吸もままならないくらい。
私の鼓動を速くさせた。

しかも。


「………………」
「………………」


お互い、その赤面状態で。
少しの沈黙…。

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