squall
家に帰ると、すぐにプリントしてくれて。


「やっぱ。最初に着たこれが一番いい気がする」
「これ?」
「ん。萌もこの色、好きだろ?」


どれが私に似合ってるか。
一緒に、ちゃんと考えてくれる。

先に結婚した友達に話すと、


『あり得ないって!』


かなり驚かれる。

正直。
私も最初はそうだった。
嬉しいけど。
若干、ひく、みたいな…。


―そこまでしてくれなくても…


って。

でも。


「はっ?何でって?別に珍しくないだろ?」


それは惣一にとって、フツーらしく。


「…そっか」


なら、素直に喜んじゃえ~って。

これも何気に。
お姫さま気分になれる。


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