squall
なんて。
そんなことを考えてるうちに、


「廣橋。乗って」
「……えっ?」


どうやら、目的地に着いていたらしく。


「あ…。明日って、休み、だよな?」
「えっ?あ、うん…」


促されたのは、車の助手席。


「これ、佐野の…?」
「ん。海、行こう」
「え…、海?」
「ん。海」


惣一とのことを思えば。


―乗るべきじゃないかもしれない


思ったけど。


「…ん。わかった」


乗らなければ。
後悔する、思った。

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