squall
きっと。
私も佐野も、少しずつ、冷静さを取り戻していて。


「……ごめんな…」
「えっ…?」
「こんなふうに。気持ちを押し付けるつもりじゃなかったのに…」


佐野とのキス…。


罪悪感が込み上げてきた。

でも…。


「ううん…。嬉しかった」
「…えっ?」
「嬉しかった」
「廣橋…?」


そう。
私は嬉しくて。
後悔はなかった。

< 258 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop