squall
「でも、結婚が決まって。もう終わらせなきゃって。それで佐野を探したの。会えなくても、気持ちだけは伝えようって…。で、あの返事がきて…」
「ごめっ、俺……」
「ううん。いいの。ショックじゃなかったと言えば、嘘になるけど。やっぱりって思ったし。それで終わった…って思ったから。でも…。佐野サ…お兄さんに会った時。かなり動揺しちゃって…。気づかれちゃう、くらいに…」
私はそこでひと呼吸おいて、改めて佐野と視線を合わせる。
「だから。こうして会えて良かった。気持ちを聞けて、伝えられて」
そして…。
「これでお互い。終わらせられるね」
思いきり。
佐野に微笑んだ。
「廣橋……」
「ごめっ、俺……」
「ううん。いいの。ショックじゃなかったと言えば、嘘になるけど。やっぱりって思ったし。それで終わった…って思ったから。でも…。佐野サ…お兄さんに会った時。かなり動揺しちゃって…。気づかれちゃう、くらいに…」
私はそこでひと呼吸おいて、改めて佐野と視線を合わせる。
「だから。こうして会えて良かった。気持ちを聞けて、伝えられて」
そして…。
「これでお互い。終わらせられるね」
思いきり。
佐野に微笑んだ。
「廣橋……」