squall
「っ、萌………?」


後ろから。


―ドクンッ…


とても聴き慣れた。

でも…。

とても久し振りに聴く。


「…そう、いち!?」


そう。
まさかの。
惣一の、声がした。


「な、んでこんな時間に…」
「惣一、も、なんで…」


お互い、まさかの状況に。
ただ茫然としてる状態で。

こんな時間に、まさか外から帰って来るなんて思わないし。
私が来るとも、惣一だって思いもしないはず。


―どうしよう…


会いたくて、こんな非常識な時間にもかかわらず来たのに。

私はかなり戸惑って。
ドキドキも、ハンパなかった。

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