squall
――

「………萌」


あの日。


―どくん、どくん…


まるで私は、全身の感覚がなくなって。

ほんとに。
ほんとに、


―怖い


感じた。

初めての感覚…。

惣一を失うかもしれないという恐怖感は、想像以上のもので。


「…萌?」


私は、震えていたらしい。

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