squall
みつけたらまず、


「メッセージを送る」


佳世に言われたけど。


―どきん、どきん…


「な、に。これ…」


送るどころか、キーボードを打つ手が、緊張で震えて。


「…………惣一…」


私は目を閉じて、惣一の名前を呼んだ。

私が好きなのは惣一で。
佐野を引きずってるなんてあり得なくて。


―パタン…!


私はパソコンを閉じた。


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