squall
こんなことで動揺するなんてバカげてる。

頭ではわかってるけど。
確かに私の心臓は音をたてていて。

手も。


「……………」


震えてる。

自分の気持ちなのに、説明がつかないなんて変だし。


「…違う…」


言い訳するのもおかしいけど。


「…惣一……」


どうして、こういう日に限って、惣一は仕事が遅いのか…。

それとも。

会えない日に、こんなことしてる私が自業自得なのか…。

こんな私でも。


「何気に、マリッジブルーとか?」


幸せな恋愛に慣れてないから…。


その日は。

そう思い込んで、ベッドに入った。

1日たてば、大丈夫。
あまりに簡単にみつかりすぎて、ちょっとビックリしただけだって。

私にとって惣一は。
かけがえのない人だって。

自信を持って言えるから…。


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