squall
同じ年で、同じ学校に通ってる。
なのに、クラスが違うっていうだけで、話すどころか、覚えてもらうことすら出来ない。

クラスが、8クラスと多いせいもあるんだろうけど…。


―はぁ~…


更に切なくなって。
ため息が漏れた。


「萌?」
「あぁ、大丈夫。何でもない…」


別に。
芸能人に恋してるわけじゃない。
フツーの。
ただの同級生なのに、


―遠いなぁ…


その距離感が、果てしなく感じられる。


この時で、既に片想い歴、1年以上が経過していたと思う。


その間。
ただ姿を見かけてキャッキャッして。

何だか物凄く。


―時間をムダにしてたなぁ…


思った。


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