squall
「次は惣一の衣装だね」
「んー…。ほんと。俺は何でもいいんだけどなぁ」
「じゃあ、私が決める」


あの日。
私もようやくふっ切れたのか。


「……………」
「なんで無言?」


あれから夢をみることもなく。


「や…。笑いとりに、とかいきそうだなって…」
「はい!?」


結婚式に向けて、準備も着々と進んでいた。


「ちょっと待って、惣一。いくら私でも、さすがにそれはあり得ないから」
「そうかぁ~?」
「って…。未だに私の信用度って、そんなもん…?」


ただ…。


「…っつーか」
「ん?」
「なんか、いいことでもあった?」
「えっ?」
「や…。あんだけ迷ってた衣装も即決だし。妙に最近、明るいし」


惣一にだけじゃない。
佳世にも、


『ムダに明るすぎ』


そう見えるらしく。


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