squall
惣一の部屋。
ふたりでシャワーを浴びて、ベッドの上。

カラダを重ねた後、惣一は眠ってしまって。

惣一の腕の中。
その心地よさに、私も半分、うとうとしかけていた。

安心できるし、ホッとする。

ほんとに私を必要としてくれて、大切にしてくれる人…。


「…ごめんね…」


うとうとしながらも、眠ってる惣一に佐野のことを謝って。


「……ごめんね…」


私も、眠りに落ちた。




***




この時。

私は、話さないことが、惣一のためだと思ってたし。
それが、ふたりにとって一番いい事なんだと思ってた。


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