squall
その日。
私は麻酔治療をしてて、まだ感覚がなく。


「…はい。その方が、嬉しいです…」
「じゃあ、日を改めましょう」


そんな気遣いもしてくれちゃったり。


「来週。空いてる日とか、あるかな?」
「えっ?あ、はいっ。いつでも…!」


私は私で、


「…いつでも?」


いつでもって、どんだけヒマなんだよ!?

なんて失態をさらしてしまったり…。


「あっ…、はい……」
「よかった。俺…僕もいつでも空いてるんで」


短大の時の。


「……………」


見た目だけのアイツとは、


―きっと違う


その時。
そう思った。


「じゃあ、改めて。望月 惣一です。歳は26」
「あっ、廣橋 萌、です。22、です」


きっと。
大丈夫…って。


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